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小豆の味噌

  • jille8jiji
  • 2018年6月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年12月7日

北海道はいま春後半。チューリップやムスカリ、ツクシに蓬に水仙など、

色とりどりの花が家の周りで咲き乱れてる…

足元にはタンポポが咲き、

沢山のアスパラが生え、

その脇で猫がゴロゴロしているので、この時期は慎重に歩かねばなりません。

と、5月に書こうと思っていたこのブログを6月に書いている。

もうチューリップは枯れ、今は昇り藤が鮮やかに咲き、

アスパラはグングンと伸びてフワフワとした枝に小さな黄色い花が色づき、

アサツキの蕾は大きく膨らんで可愛いピンクの花がもう少しで咲きそうだ。

ここ数日、北海道は寒い日々が続いていて、最高気温は10度以下。

ストーブ、ショール、厚手の靴下、軽めのコートが必要なほど。

畑に植えた苗の成長もあるから、早く陽射しが出て暖かくなってほしいけれど、

木々を濡らし緑濃く 広大な大地に降る雨

生死を内包しながら気配もしくは予感のように漂う霧

澄んだ空気の深み

冷えた空の高さ

どうしてこうも北海道の厳しさは震えるほどキレイなのだろうか。

小豆味噌

思えば去年から作る作ると言っていた小豆のお味噌。

5月上旬にようやく作った。

なんだか今年は身体が重くて、蓬もふきのとうも摘んで食べられなかった。

まぁ長い人生そんな時もある。

そんなこんなで味噌を作る気も全くおきず、

5月を過ぎて重い身体がゆっくりと動き始めたので、

まずは小豆を煮る。

おととし収穫した小豆がまだたくさん残っていたので、約3.6キロの小豆を二つの鍋に分けて煮込む。

身体は動いても頭があまり動いていなかったようで、

小豆が2,5倍くらいに膨れることも考えず、調子よく煮込んでいたら鍋がえらいことになった。

寸胴鍋が小豆でパンパンになったのって見たことありますか?

こんな贅沢でダイナミックな光景、私は初めて見た。

・・・

何とか煮終え、次はすり潰す。

大豆よりも早く茹で上がるし、とても柔らかいので潰すのは簡単。

粒々のあるお味噌が好きなので、すり鉢で粗目に潰す。

大豆をすり潰してる時もそうだけど、ついつい何度もつまみ食いをしてしまう。

あまり食べすぎると分量が変わるからつまみ食いはほどほどに…という人もいるようだけど、

発酵食作りはけっこうテキトーな方がいい。菌のチカラは想像以上にすごいから。

神経質になり過ぎずに作るほうが発酵力が増すような気がする。

もちろん分量もしっかりと計るけれど、そんなことよりももっと楽しくもっとテキトーに。

書かれた数字や溢れかえる情報に踊らされないようにすること。

テキトーという自分なりの絶妙な力加減を見つけて、

料理も人生も人とは違うスパイスで味付けしていきたいと常日頃思っている。

次は、塩と麹を混ぜ合わせたものに、すり潰した小豆を混ぜる。

(今回は麹をかなり多めに使用した)

これがけっこう体力を使う。

まんべんなく混ぜる混ぜる混ぜる。

混ぜ合わせた味噌玉を空気が入らないように容器にギューギューと詰めていく。

詰め終わった味噌の上に酒粕でフタをすると出来上がりがとてもおいしくなるのだけど、

この時期、欲しい酒粕が売ってないので今回は通常通り塩をふった。

約16キロの小豆味噌が完成!

押し入れには今これだけの自家製味噌が発酵中なのだけど、

常滑焼のかめに入っている味噌の重さがハンパない。

常滑焼のかめ自体がかなり重く、その中に味噌を詰めていくわけだからそれはそれは重くなる。

今はいいけれど、年を取ったらこれはかなり大変だ。

琺瑯や樽…もうちょっと重さが軽減出来るような工夫が必要だなと毎回思いつつ、

味噌を詰めたかめを押し入れに運ぶ時の腰に来る重みに、

何とも言えない達成感を感じていたりもする。

今年の大豆

畑に蒔いた大豆が今年も発芽した。

自家製味噌がまだたくさんあるので、次回の味噌作りは一旦休憩して

今回蒔いた大豆は、枝豆用、豆乳用、来年の種用にしようと思っている。

大豆と塩と麹

これを合わせるだけで味噌は発酵して作れてしまう。

休日の外食も楽しくていいけど、

家での味噌作りも、おいしい休日の楽しみ方だ。

味噌の重量計算を自動でしてくれるサイトもあるので、 

↓↓

寒くなってきた頃、お味噌という発酵の世界に足を踏み入れてみてはどうだろうか?

(発酵に触れていると腐敗と発酵の違いもわかるようになっちゃいますよ)

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