雪と写真と、すぐそこまで来た春
- jille8jiji
- 2018年3月31日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年10月11日
時々、写真を買いたいというメッセージが海外から届く。
数日前はフィンランドの方からメッセージを頂いたのだが、この人はとても美しい写真を撮る。
バランス感覚の良さが写真からにじみ出ているなと思っていたら、
グラフィックデザイナーをしている方のようだ。
それから、3月上旬に横浜で開催されたアートブックフェアの為に来日するのでよければ会場に来ないか、というメッセージを海外の出版社の方から頂いたこともあった。
その会社名で検索してみたら、個性的で素晴らしい写真集ばかりだった。
昔は写真集やアートブックを買ったり立ち読みして、
ときめいたり興奮したり沈んだり感情を揺らしながらよく見ていた。
もうそういった興奮の中でアートブックを見ることは全くなくなったけれど、
メッセージをくれた出版社の作品を見ていたら、
やはりアートや写真は心に風をおこし、精神的生命への栄養になるんだなと改めて思う。
(16歳で一人暮らしをしていた私はともかくジャンクフードで育った。
栄養もクソもないようなものをずっと食べてきた。
そんな中でアートや音楽、映画や小説を貪るように見てきたのは、
生きづらい日々、それでも生きたいと願う少女の救いを求め伸ばされた手であって、
今日まで自分の心が生きているのは、
その当時貪るように求めた芸術や文学などの栄養が非常に良かったからではないだろうか)
メッセージをくれたそのお二人は、特に私の撮る雪の写真を気に入ってくれているようだった。
みんなが春を、雪解けを、待ち望んでいる中で、
雪の溶けていく音をまだまだ聞いていたいと思っている私には、
雪の写真を好きだと言ってもらえることは、大好きな風景を共に眺めているようでとても嬉しい。
とはいえ、畑仕事も早くしたいし、
春服も着たいし、
ふきのとうも食べたいし、
蓬も摘みたいし、
縁側で猫とゴロゴロしたいし、
春を楽しむ準備はもう出来ている。
ポカポカの春よ来い。
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