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キツネ

  • jille8jiji
  • 2016年12月14日
  • 読了時間: 1分

更新日:2020年10月12日


北海道には夕方の時間帯に景色が青く見える「青の時間」(←私が勝手にそう呼んでいる)がある。

この写真は2016年3月20日午後17時38分に撮影したもので、まさに青の時間帯だった。


家の外へ出て青の時間を眺めていたら、

遠くでキツネが歩いているのが見えシャッターをきった。


家の周りのあちこちにキツネの足跡はあるけれど、

なかなかキツネに出会える事は少ないので、

キツネを見かけるととてもテンションがあがる。


凍てつく過酷な環境の中を生き抜くキツネは、やはり逞しく、底なしに美しい。

この写真を見て「一匹でかわいそう」「寒くてかわいそう」という人がいた。

『かわいそう』という視点が微塵もなかった私にとって、

その『かわいそう』という言葉はかなり衝撃的だったのを覚えている。



沢山の人やモノに囲まれていても孤独、そういうこともあるもんだけどね。



私の前を通り過ぎていったこの一匹のキツネは、ただ前を向きまっすぐ歩いていた。

幸せか不幸かではなく、

生きるか死ぬか、のように命に満ち満ちたそんな前進だった。

来年もあのフワフワでモフモフの冬毛のキツネに会えるだろうか。


お互い生きて、進み、その先でまた青の時間に出会えたら嬉しい。

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